列車運行状況
平常通り運転しております。

安全・安心への取組み

 当社では日夜、安全を最優先に正確・快適な輸送サービスの提供に努めております。多摩都市モノレールは高架式で道路と完全に立体交差していること、駅には開業時からホームドアが設置されていることなどにより、構造的に安全性の高い交通システムであり、これまで開業以来一人の死亡事故も生じることなく運行を続けています。
 こうした中、平成27年9月3日に体調不良の運転士が駅間において車両のドアを開扉するという事象が生じました。一歩間違えば重大な事故につながる事象の発生を当社ではあってはならないことと重く受け止め、臨時安全研修の緊急実施、運転取扱いに関する規程の変更、車両機器改修等の再発防止策を実施しました。また安全管理推進体制の見直しを行い、平成27年10月、新たに「安全管理推進室」を発足し、お客様に安心してご利用いただけるよう、安全確保の取組の更なる強化を図っています。

駅間において車両ドアが開扉した事象に係る原因及び再発防止策

1 原因

(1)通常駅間ではドア開扉はできない仕組みになっているが、今回の場合、立川南駅で停止位置不良があり、その際、車両とホームドアの連動装置を解除し、それを復旧せずATC(自動列車制御)で運行を再開したことにより、駅間でドアが開扉可能な状況になっていた。

(2)運転士が、体調悪化により運転取扱い上の報告を失念したことに加え、「遅延・運休を発生させてはならない」という強い思いから、心身異常の申告についても遅れをきたしたことで、安全上重大なリスクが生じた。

2 再発防止策

「運転事故警報」の発出

以下の内容について社員に再徹底を行いました。

  • 1.安全輸送に影響が及ぶ事象が発生したときには迷わず「安定輸送」を捨て、「安全輸送」最優先の処置をとること。
  • 2.心身に異常を感じた運転士は躊躇なく報告し、速やかに運転を中止させること。
  • 3.心身に異常がある時に報告しやすい風土・体制を作ること。

臨時安全研修の実施

運輸部門の社員を主な対象者として、安全最優先をテーマにした講話、意見交換などを内容とした研修を実施しました。

運転取扱いに関する規程の変更

車両ドアとホームのドアの連動装置を解除しなければ運転できない状態となったときには、その駅で運転を打ち切るよう運転取扱いに関する規程の変更をしました。

駅間でドアが開扉しない対策

車両ドアとホームドアの連動装置を解除した状態では、通常扱う運転士の手元のスイッチでは車両ドアが開扉しないよう車両機器を改修しました。

運転士交代要員の確保の強化

乗務員体調不良等による交代要員として日勤者を配置していましたが、平成28年9月3日から交代要員を宿泊勤務化し、夜間や早朝問わず早期交代出来るよう体制を強化しました。

「輸送の安全を考える日」の制定

「輸送の安全を考える日」 毎年、9月3日を「輸送の安全を考える日」と定め、輸送の安全をテーマとした研修、講演会、意見交換等を実施し、安全意識の高揚を図っています。(全社員対象)
平成28年度においては、駅間でドアが開扉してしまった事象について振り返り、再発防止や安全に関する意識を高めるための意見交換を行いました。

安全方針

 当社は、輸送の安全を確保するための基本的な方針として、安全方針を定め、「安全最優先」を全社員に徹底しています。安全を最優先とし、お客様に安全・正確・快適な輸送サービスを提供するため、事故防止に係る社内体制を整備するとともに、各種会議の開催、異常時に備えた体制の整備、社員の教育等などを通じて、全社一丸となった安全性の向上を目指してまいります。
※平成27年4月に安全方針を改正し「安全最優先」をより強調する内容としました。

安全方針

安全管理体制

安全管理体制

 「安全管理規程」に基づき、社長をトップとする安全管理体制を構築しています。各管理者の責務を明確にし、それぞれが安全確保のための役割を担っています。

安全管理委員会等による安全管理の徹底

安全管理委員会

社長を委員長とする安全管理委員会を設置し、安全管理推進室が事務局となって毎月1回開催することとし、安全管理規程に定めた方針の徹底と運用の適正を図っています。

安全管理幹事会

安全管理委員会の下に、管理職等で組織する安全管理幹事会を設置し、毎月1回開催し、事故につながるおそれのある事象についての分析及び対応策を検討・立案しています。

安全管理推進者会議

安全管理幹事会の下に、各部門の実務レベルの代表者を中心に構成する安全管理推進者会議を設置し、毎月2、3回開催し、輸送の安全に係る諸施策の企画・立案、指導を実施しています。

異常時に備えた体制整備

異常時訓練

列車が駅間に止まってしまった場合や、不審者・不審物があった場合に備えて、消防署や警察署と連携して定期的に訓練を実施しています。

異常時訓練

異常時訓練

鉄道テロ対策

鉄道テロ対策

駅構内や車内において、不審物・不審者の発見等にご協力をお願いする駅案内表示やポスターの掲示、放送等を行っています。

鉄道テロ対策

各駅の主要箇所にカメラを設置し(19駅302箇所)、随時、有人駅及び無人駅のお客様にも安心してご利用いただけるように監視しています。
なお、録画した映像については、万が一、犯罪等が発生した場合の状況確認等に活用しています。

鉄道テロ対策

「警戒」と記した腕章を着用し、警戒態勢を敷いていることが見える形で巡回警備を行っています。

雪害対策

雪害対策

降雪時には、圧雪された雪による軌道桁凍結により登坂不能が発生することがあります。
平成26年度から上り勾配の急な鋼軌道桁2カ所に凍結防止用ヒーターを設置したほか、更なる対策として、平成27年度より営業列車に搭載可能な『車載式凍結防止剤散布装置』導入しました。

電力貯蔵装置の設置

電力貯蔵装置の設置

平成28年6月に、日野変電所に「電力貯蔵装置」を導入しました。災害などにより、電力会社からの送電が停止した場合は、最寄駅まで運行中の全列車を走行させるための電源として蓄電池から電力を供給することが出来ます。

社員の教育(人材育成)

安全研修の開催

安全研修の開催

安全管理、危機管理において、鉄道事業社等から講師をお招きし、定期的に講演会を開催しています。
 その他、必要に応じて研修を実施し、安全に係ることや事故防止への意識の高揚に努めています。

日常教育

安全研修の開催

係員の知識・技能向上のため、毎月、テーマを設けた集合教育を実施しております。

お客様の安全を守る設備・取組

駅の設備

駅の設備

お客様の転落事故を防止するため、全駅に可動式安全柵(ホームドア)を設置しています。安全柵は車両のドアと連動して開閉します。各駅の安全柵は指令管理所で監視され、故障やいたずらの状況もテレビモニターにより確認しています。

駅の設備

ホーム上での一層の安全向上のため、安全設備の周知や改善を行っています。ホーム接近時に「ホームドアから離れてお待ちください。」という注意を促すアナウンスの追加やホームドアへ注意喚起のラッピングを貼付するとともに、非常停止押ボタン及びインターホンの位置を明確化しています。

駅の設備

車椅子やベビーカーをご利用のお客様のために車両とホームの車両の段差を無くすスロープを設置しています。また平成27年度から、スロープと車両の隙間解消のため、スロープの先端にくし型ゴムの取り付けを進めています。

車両の設備

車両には、列車の安全運行の基本となる車内信号機式ATC装置を設置しています。また、ATO装置を中心とするコンピュータシステムにより駅間の自動運転を行い、安全な運行に万全を期しています。

※ATC装置(Automatic Train Control 自動列車制御装置)

前方の列車に接近した場合やあらかじめ定められた制限速度を超えた場合、自動的にブレーキがかかることによって列車の速度を制御する装置です。当社では走行可能な速度を信号として速度計に表示させることによって安全性を高めています。

※ATO装置(Automatic Train Operation 自動列車運転装置)

駅間の自動運転を行う装置で、駅出発の加速制御、駅間での一定速度制御、駅所定位置へ自動的に減速・停止する駅停止制御を行います。

乗務員の安全対策

車内で体調を崩した際や、不審者・不審物を発見した場合に、乗務員に通報を行うための、非常通報ボタンを各車両に設置しています。万一、乗務員が通話不可能な場合は、運輸指令員と通話できるしくみとなっており、トラブルに際し、迅速な対応が取れる体制を整えています。

乗務員の安全対策

車内案内表示装置にて各種交通安全運動や安全総点検といった表示(下記文章)を実施。安全啓発活動を実施しております。
「夏季の輸送安全総点検を実施しております。」
「スマートフォン等を見ながらの乗り降りや歩行は危険ですのでおやめください。」

乗務員の安全対策

乗務員の安全対策

運転士の出勤点呼時に、アルコール検知器による呼気濃度測定や心身状態の確認を実施しています。乗務助役による測定結果の確認とともに、対面による出勤点呼を徹底し、心身の異常の有無を確認しています。
 また、運営基地内で車両を運転する入換運転士に対しても、同様の測定・点呼を実施しています。

設備の更新・補修

 お客様に快適に、さらに安心してご利用いただけるよう、計画的に設備の更新や補修工事を行っています。工事の期間中はお客様にご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご理解、ご協力をお願い申し上げます。

主な工事

  • 鋼軌道桁塗装塗替工事鋼軌道桁塗装塗替工事
  • 駅舎塗装塗替工事駅舎塗装塗替工事
  • 駅舎防水工事駅舎防水工事
  • 道路橋耐震補強工事(立日橋)道路橋耐震補強工事(立日橋)
  • 昇降機補修工事昇降機補修工事

お客様へのお願い

 安全にモノレールをご利用いただくために、お客様に以下のようなご協力をお願いしております。

・駆け込み乗車はご遠慮ください。

お客様へのお願い

発車間際の駆け込み乗車は、大変危険です。ドアが閉まりかけたときは、無理をせず、次の電車をお待ちください。


・「ながら歩き」はご遠慮ください。

お客様へのお願い

携帯電話やスマートフォン、携帯ゲーム機等の画面を見ながらの歩行は、周囲のお客様とのトラブルや思わぬ怪我につながるおそれがございますので、ご遠慮ください。

・可動式安全柵(ホームドア)によりかからないでください。

お客様へのお願い

可動式安全柵(ホームドア)へのよりかかりは、可動式安全柵(ホームドア)の故障や車両との接触による事故、ホーム下への落し物の原因となりますので、やめてください。

・エスカレーターをご利用の際は、手すりをご利用ください。

お客様へのお願い

エスカレーターでは、お客様同士の接触や急停止などにより、思わぬ怪我につながるおそれがございますので、ご利用の際は立ち止まり、手すりにおつかまりください。

・非常停止押しボタン及びインターホンについて

お客様へのお願い

モノレールを緊急停止させる必要が生じたときは、非常停止押しボタンを押してください。
 ご用のお客様は、インターホンでお尋ねください。また、急病人が発生したときや不審物・不審者を発見したとき等も係員に通報、連絡してください。

・ホーム下は非常に危険です。

お客様へのお願い

ホーム下には、高電圧の電車線が設置されています。感電により即死するおそれがありますので、ホーム下には絶対に降りないでください。
 ホーム下に物を落とされた時は、お近くのインターホンで、駅係員にお知らせください。なお、落されたものについては終電後の回収作業となるため、引き渡しは、翌日以降となります。

・非常通報装置について

お客様へのお願い

車内には、異常・緊急時にお客様と乗務員との間で通話ができるよう、非常通報装置が備え付けられています。何らかの理由で、乗務員と通話できない場合は、自動的に指令所につながります。急病人が発生したときや不審物・不審者を発見したとき等に使用してください。

・ベビーカーご協力のお願い

お客様へのお願い

ベビーカーをご使用のお客様は他のお客様との接触や通行の妨げにならないようご配慮をお願いします。
 また、周囲のお客様は見守りや必要に応じて手助けなど、ご協力をお願いします。

・痴漢撲滅キャンペーン

お客様へのお願い

駅や車内で痴漢被害に遭われた方、またそのような行為を見かけた方は駅係員、乗務員又は巡回中の警察官までお知らせください。

・車内に持ち込めない危険物について

お客様へのお願い

平成28年4月28日よりガソリンをはじめとする可燃性液体そのものは、量にかかわらず車内への持ち込みができなくなりました。
 なお、酒類やライター等持ち込み可能なものでも重さ・量に制限があります。詳しくは駅係員にお尋ねください。